音楽活動と、介護予防・生活支援事業の
効果的活用法について
上野市社会福祉協議会・上野市ボランティア・市民活動センター
ボランティアコーディネーター
乾 光哉 (伊賀音楽療法研究会代表)
上野市社会福祉協議会では、音楽療法をアクティビティサービスの実施の中の「音楽活動」と位置付け、1回あたり3万円を限度として支給される補助金を活用して、音楽療法活動を展開しています。高齢者いきがいセンターでの音楽療法教室や、地域のふれあい・いきいきサロンでの音楽療法の実施、宅老所への派遣は、すべて、この事業で実施しています。
例えば、音楽療法セッションを10名の高齢者に対して、実質1時間、延べ2時間実施する場合、2名の音楽療法担当者に対し、一人あたり時給7,500円の報酬を支払うことが可能です。上野市社協では、2名のミュージックコーディネーター(上野市社協同時に認定した音楽療法実践者)に対し、時給3,000円の報酬を設定しています。これは、1回あたりですので、定期的に何回も実施する場合、単純に積算するだけで相当額の補助金を受けることが可能です。
介護予防・生活支援事業の平成13年度予算は500億円ともいわれていますので、地方自治体と協議の上、積極的に活用することをお薦めします。おそらく、平成14年度も予算が計上されるはずです。地方自治体によって、介護予防事業への取り組みに違いがありますので、担当課と事前に協議することが必要です。事業受託にあたっては、社会福祉法人等に事業委託されるケースが多いため、研究会等が単独で受託することは難しいですが、地方自治体から直接派遣要請をしてもらうか、在宅介護支援センターが実施する事業に、講師派遣の形で参画するという方法がスムーズです。
老発第213号平成13年5月25日「介護予防・生活支援事業の実施について」(抜粋)
1.高齢者等の生活支援事業
配食サービス事業・外出支援サービス事業・寝具類等洗濯乾燥消毒サービス事業
軽度生活援助事業・住宅改修支援事業・訪問理美容サービス事業
高齢者共同生活(グループリビング)支援事業・短期入所振替利用援助事業
2.介護予防・いきがい活動支援事業
介護予防事業
・転倒骨折予防教室
・アクティビティ・痴呆介護事業
・IADL訓練事業
・地域住民グループ支援事業・高齢者食生活改善事業・運動指導事業
・生きがい活動支援通所事業・生活管理指導事業
3.家族介護支援事業、家族介護教室、介護用品の支給、家族介護者交流事業
家族介護者ヘルパー受講支援事業、徘徊高齢者家族支援事業、家族介護慰労事業
4.高齢者の生きがいと健康づくり推進事業
5.成年後見制度利用支援事業
6.緊急通報体制等整備事業
7.寝たきり予防対策事業
8.健やかで活力あるまちづくり基本計画策定・普及啓発推進事業
この事業の中の、2.「介護予防・いきがい活動支援事業」「介護予防事業」「アクティビティ・痴呆介護事業」の内容は、
○アクティビティ・痴呆介護事業
・アクティビティサービスの実施(音楽活動、絵画、書道、演劇等)
・痴呆介護教室の開催
と明記されています。
(資料)
平成14年度上野市社会福祉協議会が上野市に予算要求した介護予防・生活支援事業における、音楽療法関係予算
音楽療法教室 |
3,398,000円 |
講師謝礼 2,404,000円 ミュージックコーディネーター(講座) ミュージックコーディネーター(出張) 音楽療法士+アシスタント(講座) ミュージックコーディネーター(宅老所) 講師旅費 60,000円 |
※
上野市社協認定のミュージックコーディネーターは時給3,000円
※ 全日本音楽療法連盟認定の音楽療法士は時給7,500円
※
「出張」とは、地域のふれあい・いきいきサロンや老人クラブ等からの依頼に対して派遣する場合であり、時給5,000円
※ 担当者人件費は、社協職員人件費を補填
この補助金は、人口6万人クラスの市であれば、1億円ぐらいが配分されているそうです。 使わないと損ですよね。 Inui |
クラブEKO広報誌「ブレティーネン」No.20 2002年2月発行掲載
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